歩き遍路に必要なもの、準備、心得など

野宿での歩き遍路にいってきたので、その経験を基に必要不要なものや心得などを記事にしました。

はじめに

2025年4月9日から2025年5月20日にかけて、四国遍路を野宿しながら

必要なもの

持ち物リスト

もっていったものを、以下の表にまとめました。
また、自分が持っていたものと同一の商品がAmazonなどにあったものは、持ち物の列がリンク付きになっており、商品紹介ページへ飛ぶことができます。
(Amazonアソシエイトを利用しています)

四国遍路の大きな荷物
大きな荷物

登山バッグにいれたもの

四国遍路の小荷物
小さな荷物

小物入れに入れたもの主に貴重品

ジャンル 持ち物 重要度 内容 備考
遍路用品 金剛杖 重要 杖は弘法大師の象徴・歩行補助 杖あるとだいぶ楽、ないとキツイシーン多い
遍路用品 納経白衣 不要 納経印をおす白衣 お遍路回った印を残したい方は購入してください。
それ以外はなくても問題ないです。
遍路用品 納札 不要 大師堂と本堂に一枚ずつ 丁寧にやりたい方は購入してください。
それ以外はなくても問題ないです。
遍路用品 ライター 不要 線香に火をつける 丁寧にやりたい方は購入してください。
それ以外はなくても問題ないです。
遍路用品 線香 不要 丁寧にやりたい方は購入してください。
それ以外はなくても問題ないです。
スマホ関係 スマホ 超重要 Google Pixel 8
必須。ないのは考えれない
情報収集、宿の予約など
スマホ関係 充電器
ケーブル
超重要 スマホ、モバイルバッテリーの充電器 必須
スマホ関係 バッテリー 重要 スマホ、モバイルバッテリーの充電ケーブル 持っていくべき、スマホのバッテリーが1日持たない日もあった
貴重品 現金 超重要 納経・自販機・宿などで使う 現金のみ対応店はかなり多い印象
使った金額の半分は現金支払い
小銭は札所の納経所で両替できることが多い
貴重品 運転免許証
(身分証)
重要 身分証として使える 運転免許証であれば
途中休んでレンタカー借りたりもできる
貴重品 キャッシュカード 重要 現金おろす 住信SBIを利用、コンビニATMで無料で下ろせる。
キャッシュカードはなくスマホで引き下ろし可能、おススメ
貴重品 クレジットカード
電子マネー
重要 キャッシュレス決済するため ポイントもつくし、支払いが楽
スマホで支払いできれば一番楽
キャッシュレス決済可能なところは極力使う
靴関係 超重要 主に履く靴 トレッキングシューズが良いと思います。
下の記事で詳しく説明。
靴関係 スリッパ 重要 宿やテント、雨天時に使用 持っていくことを強くお勧めします。
足を乾かしたり、雨の日など重宝します。
テントや宿も出たりするときにも便利です。
靴関係 靴ばさみ やや重要 スリッパor靴をバッグに外付けする道具 靴は意外に大きいので、外づけできるとかなり便利
野宿用品 テント やや重要 野宿やキャンプ場利用時に使用 一番軽量化したい道具です。
テントないと虫が入ってきて寝づらいです。
野宿用品 寝袋 重要 寝るときに体温を下げないように ないときついです。
夏以外に行く場合は冬用の寝袋にしましょう。
野宿用品 エアマット 重要 寝るときに少しでも快眠できるように 下に敷くマットないときついです。
コンクリートかアスファルトが大半でした。
野宿用品 キャンプシート あると便利 テントを保護 テントは破れるのでテントの下に敷いてました。
なくても問題ないです。
野宿用品 ヘッドライト あると便利 野宿などで暗いとき利用 なくても問題ない。
雨具 ポンチョ 重要 モンベルのポンチョ
雨天時に利用
蒸れにくいのでポンチョにしました。
カッパよりポンチョの方が手軽に使えて
いいかなと思います。
寒がりな人はカッパがいいと思います。
パック 登山バッグ 重要
モンベル チャチャパック 60L 黒
恩恵を一番感じた道具
登山バッグだとかなり楽です。
登山バッグじゃないと、肩が死にます。
あと頑丈ですし。
パック 小さいバッグ 重要 貴重品などを管理
あるといろいろ便利
寺についたときなど登山バッグを背負ったままはきつい
大きな荷物はおいていける。
貴重品などをいれれるものがあるとだいぶ楽
日用品 日焼け止め やや重要 紫外線対策夏は必須 なくなったら、現地調達。コンビニにある。
これないと、痛い。疲れやすい。
日用品 コンタクト 重要 ワンデイレンズ 30日分 歩いてるときはコンタクト。
もったいないので、平地が多い日は片目のみ装着。
日用品 メガネ
メガネケース
重要 メガネ1本とケース 朝夜はメガネ
日用品 汗拭きシート やや重要 ギャッツビー
風呂入れない日に使用
野宿する場合は必要
なくなったら現地調達
日用品 あると便利 整腸剤 基本遍路中に買えばいいでしょう思います。
買えないものは持っていきましょう
日用品 洗面用具 やや重要 洗顔、髭剃り、泡立てタオル
歯ブラシ、歯磨き粉
歯ブラシや髭剃りなど宿にないこと多い
野宿するなら必須
筆記具 ペン あると便利 黒ペンと赤ペン 納札への記入やメモに
筆記具 ノート あると便利 大小1つずつ 自分の感情をメモなど
歩いてると色々なことが浮かぶのである便利
筆記具 筆記具入れ やや重要 ビニール記事のノート入れ 紙をもらったときの保管に便利
着衣 帽子 重要 1つ 菅笠ない場合は必須。
一日中、外なので帽子ないとキツイ。
着衣 重要 スポーツウェア半袖2着
スポーツウェア長袖2着
バッグには最低2日分あればよい
※着衣は全部の数です。着ている分も入ってます。
※この場合だと3着がバッグで、1着は着ています。
着衣 パンツ 重要 バッグには最低2日分あればよい
着衣 ズボン 重要 長ズボン2着、半ズボン1着 バッグには最低1日分あればよい
着衣 靴下 重要 4足 バッグには最低2日分あればよい
着衣 タオル 重要 スイムタオル1枚 スイムタオルをお勧めします。
これ1枚で十分でした
その他 小物入れ あると便利 各荷物を小分けするための袋 荷物をまとめれたり
体積を小さくできるので便利
その他 お金・カード入れ あると便利 100円ショップで購入したビニール袋 財布代わりに、軽いものを採用
その他 あると便利 山などで鳴らす鈴 なくてもいい。
あると心地よく、動物にも出会いにくい。
以下は持っていかなかったものの持っていこうか悩ましい道具です
遍路用品 納経帳 不要 納経した印をおす帳 お遍路回った印を残したい方は購入してください。
それ以外はなくても問題ないです。
遍路用品 菅笠 場合による 遍路の象徴、日や雨を防ぐ笠 帽子なければ必要。帽子あれば不要
遍路用品 白衣 不要 巡礼者の正装(目印) 丁寧にやりたい方は購入してください。
それ以外はなくても問題ないです。
遍路用品 地図・ガイド本 不要 道案内や宿・寺情報がかかれた本 基本スマホで見れるため不要。
荷物になり、雨に弱い。
飲食関係 非常食 不要 カロリーメイトなど 現地調達で可。重くなるので
山間部などの過疎地域に入る直前で調達すべし。
飲食関係 水筒 不要 飲み物など入れる 重くなる、体積大きい。
洗うのも面倒。
ペットボトルを適宜購入し捨てるべき。
飲食関係 調理器具 不要 自炊するための動画 自炊する人は持っていけばいい。
調理面倒、重くなる、管理も面倒。
現地の美味しいもの食べたほうが記憶に残る。

筆者がおすすめ・注意したい装備

靴は10000円以上のものを買ってください。1つの靴で最後まで回れるようにするのが理想です。
自分はメルカリで買った4000円の靴で最初は行き、途中で2回も変えました。
自分は運が良く、靴屋に寄れましたが、必ず靴屋に寄れるとも限りません。

できる限り、1つの靴で回りきれた方がマメとかもできづらいです。

あと、靴に防水性や、通気性、どちらを優先しようか悩む方もいると思われます。
防水性が高くなると、通気性が悪くなります。トレードオフの関係です。(透湿のものもありますが、基本トレードオフでしょう)
どちらを優先するかですが

通気性を最優先してください。

雨の日は1日歩いていれば、防水性高ければ、どうせ濡れます。
雨ではない日で水たまりなどで靴内部が濡れても通気性良ければ乾きます

雨ではない日が多いと思います、防水性が高いと汗で内部が蒸れ不快です。
そして、マメもできやすくなり歩きづらいです。

雨の日は諦めて歩く、距離を短くすれば、防水性の低いデメリットは軽減できます。

靴が濡れても、新聞紙を丸めて靴に詰め込めば一晩でほぼ乾きます。

自分は3つの靴を履きましたが、歩きやすさや丈夫性を考慮するとミズノのシューズが一番良かったです。
以下にAmazonリンクを貼っておきます。自分のやつとは少しバージョンが違いますが、機能性はほぼ一緒だと思います。

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登山バッグ

一番お世話になりました。登山バッグじゃないとかなり厳しい。
チャチャパックは60Lのモノを

靴ばさみ

クリッチという商品を買いましたが、かなり便利でした。 だいぶ軽いですし、どんな履物でもはさむことが可能です。 履物は意外に大きく、バッグに入らないことも。 これ使えば、かなり便利です

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スイムタオル

このタオルはかなりオススメします。

  • 高い吸水力:濡れた肌や髪を軽くポンポンとたたくだけで、瞬時に水分を吸収します。
  • 繰り返し使用可能:絞ることで吸水性が復活し、何度でも使用できます。
  • 抗菌加工:衛生面にも配慮されており、抗菌加工が施されています。
  • 持ち運びに便利なケース付き:プラスチックケースが付属しており、濡れた状態でも持ち運びが容易です。
  • 素材:本体はPVAスポンジ、中芯はポリエステルで構成されています。

これ一枚あれば、タオルいらないです。
吸水性が悪くなれば、しぼることですぐに吸水性が向上します。
水に浸ければ、すぐに水を吸います。

数日洗濯機にかけなくても、水で洗えば、カビとかもできなかったですし、臭いも気にならなかったです。

また、普通のタオルと比べ、少しひんやりしていますので、気持ちよいです。

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小物入れ

この小物入れを去年Amazonで買いましたが、結構よいです。
小物入れと言いつつも、結構大きく扱いやすいサイズです。
約40日、ずっと背負って使ってきましたが、特に壊れることもなく使え頑丈だと思います。
価格も4000円ほどで、価値があると思います。

プライベートでも使える良質なバッグです。

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参考にしたアプリ・サイト

YAMAP

基本、YAMAPを見て遍路道をたどっていきました。2か月分課金して使いました。
遍路地図をダウンロードできます。
スマホに地図をいれれば、地図を買わずに済みますし、雨の日にも難なく使えます。

Google Map

山道は反映されていませんが、アスファルトの道ならば、まず載っています。
やはり天下のGoogleなので、検索アルゴリズムが優れています。

  • ナビや距離
  • 到着までの時間
  • お店探し
  • 宿探し

で重宝しました。

遍路宿・遍路施設ドットコム

共通していえるのは、画像や設備の説明が細かくされており、距離もかかれているので予定が立てやすいです。
当ブログもこのサイトに書かれた距離を参考に、距離を算出しています。

遍路宿ドットコム

歩き遍路さんをはじめ、多くのお遍路さんに役立つサイトです。
値段も書いており、設備もこまかく書いてあります。

遍路施設ドットコム

こちらも歩き遍路さんにはありがたいリストです。トイレや休憩所が書いてあります。
特に野宿する歩き遍路さんには、かなり重宝するサイトになると思います。

萩森リスト

お遍路さんの間では超有名です。萩森さんが作ったので、萩森リストと呼ばれています。

最近、公式ホームページも開設したみたいです。

大体の情報は前述した遍路ドットコムに書いてあります。
ただ、こちらにしかない情報(通夜堂や善根宿など)もかいてあるので、必見です。

お遍路ハウス

お遍路終わった後に知りましたが、このサイトに加盟している遍路宿の予約をこのサイトからスムーズに予約できます。
現段階では加盟している宿も50あるかないかくらいですが、今後もっと増えていくのではないかと思います。

また、運営もNPO法人がやっているので、手数料が安く抑えられ、宿代も安い値段で提供されるのではないかと思います。

心得

段々慣れてきますので、最初は20kmくらいで脚を慣らしていければ、30kmにして時には40kmを歩くなどがいいと思います。

Author's photo

筆者: 福タイロン

ギャグセンス皆無、他人から気持ち悪いと呼ばれることをうれしく思ってしまう頭のおかしい人です。
野球部出身、生まれ育ちは愛知県、1998年生まれ。専攻は情報工学。